興味深いレベルに迫る半導体株:価格帯別出来高の話

昨日、SOXSのポジションを倍に増やした。お陰で、今日は4メートルの墓石が建った。 -- The Fly
いつも過激なコメントをするFlyさん、SOXSのトレードで大きな損を出したようです。SOXSというのは、半導体株指数が下がると上昇する仕組みになっているベアETFのことです。レバレッジ型なので、半導体株指数が1%下落すると3%の利益を上げることができますが、思惑が外れた場合は、今日のFlyさんのような結果になってしまいます。

言うまでもなく、SOXSが下げているということは半導体株指数が上昇していることを意味し、下が半導体株のETFの日足チャートです。


取引をあと10分ほど残し、ETF価格は現在+1.11%です。目につくのは、最近連続している陽線です。しかし、出来高を減らしながらの回復ラリーですから、買い手が積極的に参加しているとは思われません。

頭上には、少なくとも3つのレジスタンスがあります。先ず、窓(A)です。ローソク足は、窓の中へ既に入り始めていますが、上辺が難関となる可能性があります。たとえそこを突破したとしても、その直ぐ上に控える50日移動平均線(B)がレジスタンスになってしまうことも考えられます。

もう一つの難関は価格帯別出来高です(C)。


赤い線を入れましたが、ETF価格は最近3ヵ月間で最も長い価格帯別出来高に迫っています。言い換えると、104ドル付近での出来高が、最近3ヵ月で最も多かったことを意味します。最も長い価格帯別出来高はレジスタンスになりやすい傾向がありますから、104ドル付近には売り手が待っていることでしょう。

なぜ、最も長い価格帯別出来高は注目されるのでしょうか?まだ、ポジションを手仕舞っていない買い手と売り手のことを考えてみてください。104ドル付近で買った人たちは、最近の回復ラリーのお陰で、ほぼプラスマイナス0で買いポジションを処分することができます。しかし、104ドル付近で空売った人たちの利益は、ほぼゼロになっています。

「良かった、ほとんど損無しで手仕舞うことができる!」、「このまま行くと、利益がゼロになるだけでなくマイナスになってしまう!」、といった投資心理を示しているのが価格帯別出来高です。言うまでもなく、そんな投資心理エネルギーを最も内蔵しているのが一番長い価格帯別出来高ということになります。

良いニュースが突然発表されて、半導体株の上昇が更に続く可能性はあります。しかし、回復ラリーに伴う貧弱な出来高、窓、下降する50日移動平均線などを考えると、ETF価格は、そう簡単に最も長い価格帯別出来高を突破できるとは思われません。

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