ロシア疑惑で荒れた金曜の米国株式市場

ロシア疑惑の捜査で、FBIに偽りの説明をしたとして、フリン前大統領補佐官が訴追されました。


フリン:ロシアと接触することを私に指示したのはトランプだ。(ABC)
この報道を受け、マーケットは急落となりました。


ダウ平均の3分足チャートです。マーケットは安値から回復中ですが、矢印で分かるように、ダウは瞬時283ポイント(1.1%)の大幅下落となり、投資家たちを動揺させました。

知人トレーダーが、こんな話をしてくれました。


上半分はダウ平均、下半分はボラティリティ指数(日足)の昨日のマーケット終了までの動きです。ボラティリティ指数には恐怖指数という別名があり、マーケットが上昇する状況では下げます。しかし、上のチャートで分かるように、マーケットは連日上昇して新高値を記録したにもかかわらず、恐怖指数も同様に上昇してしまったのです。

何が恐怖指数を上昇させるのでしょうか?下が一般的な説明です。
投資家たちがマーケットの先行きに不安を感じると株を売り、これがボラティリティを上昇させ、結果的に恐怖指数が上昇することになる。(注:ボラティリティは価格の変動性を意味し、年率換算した標準偏差で表される。)
ここからが知人の話の要点になります。
マーケットは新高値を記録したのだから、投資心理は楽観的だと解釈することができる。しかし、マーケットは現在天井を形成中という意見もよく聞くから、現在のマーケットに不安を感じている人も多いことだろう。ここ数日連続で恐怖指数が上げているのは、大幅なマーケットの下げを予想する人たちの株の売りが目立って増えているということではないだろうか。もちろん、その売りの中には、今日のフリンのニュースを事前に知っていた人たちの売りも入っている筈だ。
まるで陰謀論のような話ですが、今日のフリンのニュースを知っていた人たちが、株を既に売っていた、または空売っていたとしても不思議ではありません。

私はオプションの専門家ではないので、恐怖指数(ボラティリティ指数)に関する詳しいことはよく分かりませんが、オプション取引をしているトレーダーから、こんな内容の話を聞いたことがあります。
一般的に言われているように、恐怖指数と株式市場の動きは反対になる。マーケットが上昇している時は恐怖指数は下げ、マーケットが下げる時は恐怖指数は上昇する。しかし、両方揃って同方向に動くことが時々起きる。例を挙げれば、数日後に雇用統計の発表が迫っている、連邦債務の上限引き上げ期限が数日後に迫っているなどといった場合だ。このような大きなイベントが迫ると、たとえ現在のマーケットが上昇していても投資家たちは不安になり、これを受けてオプション価格が割高となって恐怖指数も上昇することになる。
今週の経済カレンダーを振り返ると、シカゴ購買部協会景気指数、ISM製造業景況指数、新築住宅販売件数などがありましたが、雇用統計のように特に大きく注目される経済イベントではありません。

繰り返しになってしまいますが、オプション市場には詳しくないので、なぜマーケットが上昇しているのに、恐怖指数も連日上昇したのかは私には分かりません。株式市場の天井を心配する人、そしてフリンのニュースが今日発表されることを知っていた人たちが原因になった可能性がありますが、こんな意見があることも事実です。
ボラティリティ指数には恐怖指数という別名があり、投資家たちの心理を適切に表示するものである、と多くの人たちが信じている。しかし、恐怖指数は2008年以来下げ方向にあり、現在のレベルはほぼ史上最低のレベルだ。これが意味することは、投資心理は毎年明るくなり、不安な心理は上手く表示されていない。こんな指標が信用できるだろうか?
恐怖指数

(情報源:LiveSquawk

Flynn Prepared To Testify Against Trump; Gold Spikes, Stocks Crash)

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