400%の利益を見込む新債券王

新債券王として有名なジェフリー・ガンドラック氏が、CNBCとのインタビューでこんなことを昨日語っています。


S&P500指数は、年末までに少なくとも3%の下落となるだろう。

この言葉を聞いた人たちは、一年前に発表された氏のこの警報を思い出したことでしょう。
家を売れ、車を売れ、子どもを売れ、全て売れ。現在あるものに良いものは無い。株式市場は大幅に下げる筈だ。
今のところ、ガンドラック氏が予期したような悪い事態は起きていません。もちろん、これは投資家にとって嬉しいことです。

今回の予想は、「少なくとも3%の下落」という控え目な内容ですが、ガンドラック氏は400%の利益を見込んでいます。
ボラティリティが極めて低い状態だから、12月限のS&P500指数のプットオプションを買うことで大きな利益を上げることができる筈だ。もしプット買いで400%の利益を上げることができないならガッカリだ。
ガンドラック氏が指摘しているボラティリティというのはボラティリティ指数のことです。この指数には「恐怖指数」という異名があり、不安なマーケット状況では大きく上昇し、今日のように株式市場が好調な場合は低レベルで推移します。


上のチャートの下半分はS&P500指数、上半分は株トレーダーたちがボラティリティ指数の代用品として利用しているiPath S&P 500 VIX Short-Term Futures (VXX)というETN(上場投資証券)です。矢印の方向で分かるように、好調な株式市場を受けて、ボラティリティ指数のETNは冴えない状態が続いています。しかし、昨日のガンドラック氏の言葉に説得された人たちは、S&P500のプットオプションではなくこのETNを早速買っています。なぜでしょうか?原因は、ガンドラック氏のこの言葉です。
プットオプション買いと言っても、それはS&P500に対する弱気姿勢を表しているものではない。ボラティリティ指数がとにかく低い状態だから、S&P500のプットオプションを買うことで大きな利益を上げることができる。要するに、ボラティリティ指数は大きく上昇する可能性があるのだ。
もちろん、ガンドラック氏の見方が正しいかどうかは現時点では分かりません。しかし今回も、「全て売れ」という警報を発した時と同様にガンドラック氏は自信満々です。

(情報源:Billionaire bond guru Gundlach predicts he will make 400% on his bet against the stock market

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