上場から4カ月、スナップチャットはとうとう公募価格割れ -- 差し迫る7月29日

スナップチャットを運営するスナップが、ニューヨーク証券取引所に上場されたのは4カ月前のことでした。


そして今日7月10日、スナップは公募価格17ドルを割って取引を終了しました。下が日足チャートです。


終値は16ドル99セント、単に公募価格を割っただけでなく上場来安値更新です。初取引日の終値は24ドル48セントでしたから、この4ヶ月間で、スナップは30%の価値を失ったことになります。これだけ大きく下げてしまいましたが、スナップには200億ドルという巨額な時価総額がまだあり、これはS&P500指数銘柄第257位であるホテルでお馴染みのヒルトンの時価総額に相当します。

スナップが上場された翌日、ブルームバーグは、こんな心配材料を報道していました。
一部アナリストはスナップ株の上昇が続かないとみている。2人は既に投資判断を「売り」とし、1人は目標株価をわずか10ドルとしている。スナップの収益黒字化は数年先で、収入よりも純損失額の方が大きいからだ。
公募価格を割って取引を終えた今日、「これ以上悲観的な記事はありえない」、と言って差し支えない内容の記事がゼロヘッジに掲載されています。要点を抜粋します。
スナップは今日の株式市場で、馬鹿らしいほど割高な株の一つだ。巨額な時価総額を持つ企業だが、スナップはコンスタントに毎四半期損を出している。最も強気なアナリストでさえ、スナップが黒字経営になるのは2021年、そして向こう2年間で約10億ドルの損が出ることを予想している。損失が続く中で、スナップは他企業を買収し、当然の結果として現金が急速に減少という怖い状態に陥っている。言うまでもなく、スナップに資金の追加が必要になるのは時間の問題だ。しかし悪いことに、競争相手はスナップに匹敵するアプリを発表し、スナップの成長に減速の兆しが見えている。
経営陣は、新規公開で集めた資金を見境なく使っているという様相ですが、それよりも問題なのは差し迫った7月29日です。
スナップ株が現在の水準で取引されている理由は、取引可能な浮動株数が限られているためだ。しかし、それは7月29日に変わる。スナップには3つのロックアップ期間がある。先ず、7月29日にロックアップ解除第一弾が訪れ、10億を超える株が浮動株に加わることになる。スナップの現状を考えると、ロックアップが解除され次第、株は成り行きで叩き売られることだろう。今年の終わりまでに、スナップ株は一桁台の真ん中あたりまで下げても不思議ではないと思う。私にはスナップ株の空売りポジションは無いが、株価の下落で恩恵を受けるプットオプションを時々買っている。
(ロックアップは、企業が株式を新規公開する際に、創業社長・会社役員・大株主・ベンチャーキャピタルなどの公開前の企業の株主が、公開後の一定期間、株式市場で持株を売却することができないよう、公開前に契約を交わす制度のことをいいます。これは、上場直後(公開直後)に流通量が少ない株式を大量に売却することにより、株価が大幅に下落するのを防ぐことを目的としており、通常、その内容は目論見書で確認することができます。-- iFinanceから抜粋)

(情報源:米スナップが上場、初日は44%高-成長力に不安、上値抑える可能性も

SNAPgeddon Strikes - Stock Falls Below IPO Price, Down 40% From Highs

コメント