なぜ米国株式市場は大きく下げてくれないのだ?

ニューヨークの株式市場は、なかなか大きく下げてくれない、という言葉をよく聞きます。思ったように下がらないテクニカル的な理由の一つはこれです。ダウ平均の日足チャートを見てみましょう。


入れた指標はストキャスティクスです。(パラメーター:39・1・1)もし数値が50より上ならアップトレンド(A)、50未満ならダウントレンド(B)、と一般的に解釈されています。見てのとおり、現在の数値は50未満の16.95ですから、ダウはダウントレンド、売りが優勢な数値です。こんな弱さが見えているにもかかわらず、ダウには売り手が満足するような下げが起きません。なぜでしょうか?理由は週足チャートです。


ストキャスティクスの現在の数値は80.34、明らかにアップトレンドを示す数字です。正に、日足(短期)と週足(長期)からは正反対のトレンドが表示されている状態ですから、投機家にとってやり難いマーケット環境です。

上の週足チャートに線を入れてみましょう。


Aで分かるように、ストキャスティクスはサポートゾーンのテスト中です。買い手が失望するには、ストキャスティクスがゾーンの下限を決定的に割る必要があります。

繰り返しになりますが、現在のマーケットは、日足と週足のトレンドが一致しないやり難いマーケットです。

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