買いを集める米国債、悲観的な株ニュースレター

あと1時間ほどで金曜のマーケットが終了です。下落が続く原油が今日も一番の話題になっていますが、ひょっとすると米国株式市場は、ここが天井かもしれないという声も聞こえてきます。投資家たちが心配になった理由の一つは、これです。

ヒートマップ: FINVIZ.com
原油の下げが止まらない状態ですから、エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップスなどの石油会社の株が下げているのは納得できます。しかし上のヒートマップで分かるように、下げを示す赤色はエネルギー株だけに集中しているのではなく、ほぼマーケット全体に広がっています。言い換えると、悪い材料がある株だけが売られているのではなく、良い材料がある株も売られている状態です。

不安な投資心理は、このチャートによく表れています。


長期米国債のETF、iShares Barclays 20+ Year Treasury Bond Fundの日足チャートです。明確なアップトレンド、そして今日で3本連続の陽線、長いヒゲとなった10月の高値に接近中です。
上昇する国債が語っていることは、投資家たちは資金を国債へ避難させているということだ。マーケットには、「国債は常に正しい」、という言葉もある。 -- マイルズ・アドランド(ビジネス・インサイダー)
株を売って、資金を国債へ逃しているといった様相ですが、株式市場は本当に天井を形成中なのでしょうか?マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、こう述べています。
現在のセンチメント・パターンは、マーケットの天井で一般的に見られるものからは大きく違っている。下のチャートを見てほしい。
チャート:ハルバート氏のコラムから

ハイテク株の多いナスダック市場には、個人投資家たちの心理状態が素早く反映される。見てのとおり、ナスダック市場(青い線)は順調に上昇しているが、ニュースレターのナスダック株推奨状況(赤い線)に注目してほしい。

現在の数値は37.5%を示し、これが意味することは、ナスダック株専門のニュースレターは、口座資金の37.5%をナスダック株に割り当てることを推奨している。言い換えると、ニュースレターは、資金のほぼ3分の2を現金に割り当てていることになり、ニュースレターの推奨状況からは天井で起きる株に対して超強気な楽観的姿勢を見ることができない。
更に注目すべき点は、最近の高値で記録された数値はたったの62.5%であり、高値圏で通常記録される80%以上に達していない。皆が悲観的な状態で天井が形成されることはない。要するに、ニュースレターはこれから強気に転換する可能性が大な訳だから、株式市場はここから更に上昇するだろう。
マーケットの動きを100%正確に予想することは誰にもできません。ここが天井かもしれませんし、少し休憩して上昇に転じるかもしれません。この言葉を頭に入れておきたいと思います。
あなたの相場観が正しい、間違っているということよりも重要なことはこれだ。もし、あなたの相場観が正解だったのなら、あなたは結果的にどれくらいの利益を上げることができただろうか?その反対に、もし相場観が間違っていた場合は、損をどれくらいに食い止めることができただろうか? -- ジョージ・ソロス

(参照した記事:The stock market is not even close to topping out

Is this finally the end of the bull market?

The Oil Crash Is Not The Biggest Story In The Global Markets Right Now

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