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割安感が広がる金鉱株

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日本株のチャートに現れたカニ: ハーモニック・パターンの話

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日本の株に注意せよ、と先週のブログでグレゴリー・ハーモン氏(Dragonfly Capital Management)が書いている。理由の一つは「カニ」だ。



上は、日本株に投資している上場投信iShares MSCI Japan Index (EWJ)の週足チャートだ。蝶のような形をした赤い部分が「カニ」になる。カニ・パターンはフィボナッチの比率を適用したものであり、下が簡単に説明した図だ。



「弱気」という文字で分かるように、現在日本株のETFに形成されているカニは、そろそろ調整が起きそうだ、という警報になる。カニはガートレーやコウモリと同様なハーモニック・パターンに属し、これらのパターンを使ってトレードしている人たちは「ハーモニック・トレーダー」と呼ばれている。(ハーモニック・パターンの説明:www.easthillfx.co.jp/upload2/upload/upload/2010083139232689.pdf

先週のブログ(好きな買いパターン: ファーストクロス)で、太陽エネルギーのETF、Guggenheim Solar (TAN)にファースト・クロスの買いパターンができていることを話したが、実はこのチャートには、完璧な比率ではないけれども、ハーモニック・パターンも出来上がっていた。




円で囲った部分が、ファースト・クロスの買いパターンになる。ハーモニック・パターンの買いシグナルは、ファースト・クロスの買いより一足先に買いシグナルを発していた。




繰り返しになるが、完璧な比率ではないけれども、ガートレーの買いパターンが形成されている。(買いのポイントはD。円で囲った部分はファースト・クロスの買い。)

・ABの調整幅はXAの約0.5。(教科書は0.618)

・BCの調整幅はABの0.382。(教科書は0.382~0.886)

・CDの調整幅はBCの2.618。(教科書は1.27~1.618)

・ADの調整幅はXAの約0.786。(教科書は0.786)

ガートレーなどという面倒なパターンを使わない人でも、D近辺で買いを考えていた人は、けっこう多かったのではないだろうか。理由はAB=CDだ。




計算して得られるターゲットのDは14ドル90セント。実際に下げ止まったのは15ドルちょうどだから、違いはたったの10セントだ。

話を日本株のETFに戻そう。グレゴリー・ハ…

3-10-16に設定したMACDについて

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好きな買いパターン: ファーストクロス」、そして「ファースト・クロスの売りパターン」でパラメータを3-10-16に設定したMACDの使い方を説明しました。こういうコメントをいただきました。

クロスは、ファストライン + 0ラインとのクロスでしょうか?トレンドが強いと、0ラインまで届かず戻っていくことがあります、、、
下線は私が引きましたが、ご指摘のとおり、トレンドが強いときはファストラインはゼロラインをクロスすることがありません。下は基本となる買い方です。(天然ガスのETFの日足チャート)



点線はゼロライン、赤はファストライン、青がスローラインです。スローラインがゼロラインより上にある場合は買い基調、ゼロラインより下なら売り基調です。

1の部分で分かりますが、スローラインは下から上にゼロラインをクロスして、基調が売りから買いに変化しました。

2はファーストクロスです。基調変化後、初めてファストラインがゼロラインを下回り、買いのチャンスが訪れていることが知らされています。

現在の部分は3です。ファストラインがまたゼロラインを割り、押し目買いチャンスであることが示されています。今日のローソク足は強いローソク足ですから、マーケットの終了間際に買いを計画している人たちがいることでしょう。(ファストラインがゼロラインを割った日に直ぐ買うのではなく、ローソク足、トレンドライン、ストキャスティクスなどを見て買いのタイミングをつかみます。)

下は、コメントで指摘されている、ファストラインがゼロラインを割らない場合です。



ニューモント・マイニング(金鉱株)の日足チャート(2012年8月と9月)ですが、先ず1で分かるように、スローラインがゼロラインを突破して、基調が売りから買いに変わりました。

問題は2と3です。ファストラインはスローラインを割りましたが、ゼロラインを割ることはありませんでした。結論を言うと、積極的にトレードする人たちは、2と3も買いシグナルと解釈します。株が人気化すると、人々は十分な押しを待つことができなくなるため、ファストラインはスローラインを割ることはあってもゼロラインを割ることはありません。(繰り返しますが、ファストラインがスローラインとゼロラインの両方を割るのを待つ、というのが基本に忠実なやり方です。)

下げている場合も同様なことが言えます。


ハーモニー・…

ファースト・クロスの売りパターン

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好きな買いパターン: ファーストクロス

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プロは強気、個人投資家は弱気

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米国株式市場は天井を形成しているのでは、と心配する人たちが多い。ふり返ってみると、ダウ指数は6469.95で2009年3月に底を打ち、現在の14700まで成長している。4年で約2.3倍に成長したわけだが、ダウ銘柄で同期間に最も伸びたのはアメリカン・エキスプレスの+556.14%、そして最も冴えなかったのはヒューレット・パッカードのマイナス26.76%だ。

4月20日(土)のバロンズ誌によると、投資のプロたちが極めて強気になっている。

今年の春、高値を更新したのは株式市場だけではない。当社は6カ月に一度、マネー・マネージャーたちの意見調査をしているが、彼らの強気も最高に達している。今回の調査では、74%が強気、または極めて強気と答え史上最高値が記録された。更に、約3分の1のマネージャーたちは、来年の中頃までにダウ指数が16,000に達することを予想している。弱気の回答はたった7%しかなく、ベアは正に絶滅状態だ。
機関投資家/大口投資家たちのポートフォリオを管理・運用するマネー・マネージャーたちが、皆揃って強気というのは、マーケットにとって良いことだろうか。SentimenTraderは、こう書いている。

マーケットが大きく上昇した後、強気論を主張するマネー・マネージャーたちの数が大幅に増えたのは2000年5月、2006年5月、そして2011年4月の三回だ。そしてこれら3回の後には、程度に違いはあるがマーケットに調整が起きている。
前回(6カ月前)のバロンズの調査結果は、14年ぶりの弱気な内容であり、プロたちの強気/弱気センチメントが極端なレベルに達しいる場合は逆指標になる、というのがSentimenTraderの結論だ。

Kimble Charting Solutionsは、こんなことを指摘している。

チャートに示されているように、マーケットの指標となるS&P500指数とウィルシャー5000指数は、過去13年間崩れたことのないレジスタンスラインに挑戦中だ。超強気なマネー・マネージャーたちには、10年以上も安泰しているこのレジスタンスを、はたして破ることができるだろうか。
冗談混じりによく言われることだが、隣近所に住む人から「この株は買いですよ」、などといったアドバイスを聞くようになったらマーケットの天井は近い。上げ相場のピークで見られる様々な現象がThe Al…

金だけではなく銀も見てみよう

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先週の金大幅下落はヘッドライン扱いとなった。しかし、それよりひどいのは銀だ。たった二日間で18%の厳しい下げとなり、銀や銀関連株を買っていた人たちは多大な被害を受けた。投資家たちは、もう銀の話など聞きたくないといった様相だ。(デイリー・ウェルス)
上半分は銀指数、そして下半分が大衆の銀に対する意見だ。データは4月16日時点のものだが、低迷する銀を反映して、銀の強気論者数は26.07%の極めて低いレベルに転落している。「人の行く裏に道あり花の山」、という古い言葉があるけれども、今日の銀市場はこの言葉を実践するチャンスかもしれない。

下は銀のETF、iShares Silver Trustの日足チャートだ。



下降する20日と50日移動平均線(1、2)で分かるように、短期と中期トレンドは明確な下げ方向だ。長期トレンドを示す200日移動平均線(3)はほぼ水平だが、冴えない短期中期トレンドからの影響を受けて、そろそろ下げに転じる可能性がある、

注目してほしいのは、200日移動平均線からの乖離率だ(4)。現在の数値はマイナス23.37%を示し、株価は200日移動平均線から大きく離れている状態だから、平均水準への回復(reversion to the mean)という現象が起きる可能性がある。

もちろん、これだけ下げた後だから上には幾重ものレジスタンスラインが控え、ここから一直線な大幅反発ラリーを望むことはできない。しかし乖離率が示すように、株価は極端なレベルまで売られた状態だから、短期的な反発ラリーに乗ってやろうと計画している人たちがいる筈だ。

ここ数日間に渡る値動きを見てみると、安値圏でレンジが形成されていることが分かる。ご察しのとおり、買いは株価がレンジの上辺(5)を突破したところで行う。ダウントレンドの株だから大きな利益は狙わず、目標は下降する20日移動平均線(1)付近になる。


(参照した記事:Why I'll Buy Silver Soon

トレーダーが犯しやすい4つの間違い

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アイバン・ホフ氏は、トレードでよくありがちなミスとして次の4つをあげている。

1、トレード方法を身に付けていない: 株を買った理由が理解できていなければ、どんなタイミングで持ち株を売るべきかが分からない。言い換えれば、何となく株を買ってしまった人たちは、怖い値動きが起きたときに株を売ることになる。しかし多くの場合、恐怖を感じる値動きは買いのチャンスだ。 2、トレードの株数が多すぎる: 現実的に考えた場合、買いのタイミングより買う株数の方が重要だ。資金ギリギリに株を目一杯買ってしまうと、株価が少し反対に動いただけで直ぐ怖くなって持ち株を売ってしまう。損切りは怖くなったからするものではなく、自分の株分析が間違っていた場合にするものだ。 3、トレードを頻繁にしすぎる: 多数の銘柄から買いシグナルが出ているからといって、それらを全部買う必要はない。買いシグナルの全てが同様に有望であることはなく、それよりも自分の得意なパターンだけに注意を払って、あちこちに気を散らすのは得策でない。
マーケットが強いときは、多くの銘柄がブレイクアウトする。これはトレーダーたちがよく言うことだが、ブレイクアウトする銘柄が多数ある場合は、いちいち個別銘柄を買うのではなくS&P500指数を買った方が手っ取り早い。

4、株の動きを必要以上に追いすぎる: ウォーレン・バフェット氏が言っていたが、理髪店に長居すると、頭が禿げている人でも散髪して貰おうという気になるものだ。同様に、絶えず株を見ていると、大したパターンが出来ている訳でもないのに、その株を買ってみようという気になってしまう。
たしかに不思議なもので、株のチャートを見すぎると、形成されていないパターンが見えてしまうことがある。多くのトレーダーたちが言うように、本当に良いチャート・パターンは、パッと見ただけで直ぐに分かるものだ。





(参照した記事:Four Common Trading Mistakes and How to Avoid Them)

金を暴落させたのは米政府??

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人々は陰謀説が好きだと思う。例えば有名なのはケネディ大統領の暗殺だ。オズワルドが犯人ということになっているけれども、本当の犯人はオズワルドではなく、軍産複合体の意を受けた政府が主犯であるという説がある。

最近暴落で大きな話題となった金について、King World Newsとのインタビューで、以前財務副長官を務めた(レーガン政権時代)ポール・クレッグ・ロバーツ氏は、こんなことを語っている

金の大幅下落は演出されたものだ。4月の始めから起きていたことだが、「ヘッジファンドや機関投資家が金を大きく売却してくるから、今のうちに売っておきましょう」、と証券会社や先物業者は個人投資家たちに声をかけていた。こんな状況の中で、ゴールドマンサックスは金の売りを推奨し、明らかに何か重要なことが起きている。 要するに、政府はドルの将来を心配しているのだ。超量的緩和で世の中はドルで溢れ、国際決済の方法としてドルを拒否する国々も存在する。現在起きていることは、ドルの交換価値が脅かされていることだ。ドルが崩れてしまえば、連銀は金利をコントロールすることが不可能になり、これは米国債の暴落、株の暴落、そして大手銀行の倒産を引き起こす。演出された金の大幅下落は米政府の必死な対策であり、「資金の避難場所として安全なのは金ではなくドルだ」、ということを人々の頭に植え付けようとしているわけだ。 更に、米政府はドルの地位を守るために日本政府に圧力をかけ超量的緩和政策を実施させた。もちろん、欧州中央銀行にも追加量的緩和を働きかけ、ドルの安泰を図っている。 ドルの交換価値が下がってしまえば米国に海外から入ってくる物の値段が上昇する。国内にインフレが起きてしまえば、連銀はゼロ金利政策を続けることができなくなってしまう。「金は資金の安全な避難場所」、という通念を崩壊させ、更に「ドルが資金の安全な避難場所」、という考え方を確立させることで連銀のゼロ金利政策を継続させようとしているわけだ。
なるほど、前財務副長官の言うことだから、ひょっとすると本当かもしれない、と思ってしまう。さて、金価格を暴落させた犯人扱いされているゴールドマンサックスは、最近こんなことを発表している。先ず、ニュースのヘッドラインを見てほしい。

Forget gold! Natural gas is the new safe haven: Gol…

消えた「日本円 -- 明けの明星の可能性」

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水曜のブログで、「日本円 -- 明けの明星の可能性」について触れたが、その可能性は無くなった。下は、水曜時点における、円に連動する上場投信(CurrencyShares Japanese Yen Trust)の週足チャートだ。



円で囲った部分になるが、明けの明星を形成しているように見えた。しかし状況は変わり、チャートはこうなっている。



一番右側のローソク足は陽線から陰線に変わり、取引時間はまだ1時間ほど残っているが、明けの明星の可能性は完全に無くなった。

なぜ、また円安方向へ動いたのだろうか。チャートから言えることは、これは水曜にも指摘したことだが、レジスタンスライン付近には売り手が待っていた。



見てのとおり、崩れたサポートラインが今度はレジスタンスラインになり、買い手にはこのラインを突破するだけの力が無かった。

売り手が元気を取り戻した理由として、こんな材料もある。


黒田東彦日銀総裁「G20の合意は私にとって緩和策を続ける自信となった」「日銀は物価目標を達成するために緩和策を続けていく」
— 中村知博さん (@dandykawase) 2013年4月19日
次の焦点は先週の安値だ。日足チャートを見てみよう。




先週の安値がサポートになり、株価は一転して上昇を再開するだろうか?それともブレイクダウンだろうか?

今週の週足が完成していない水曜時点で「明けの明星」を期待して買った人たちは、思惑が外れる結果になった。今日の下げで損切らなかった人たちは、上のチャートで分かるように、サポートライン割れで損切りを予定していることだろう。

とうぜんの事ながら、サポートライン割れは空売りシグナルになるわけだが、ダマシのブレイクダウンというシナリオも頭に入れておきたい。



上のチャートに記したように、買いのタイミングは、株価がサポートラインの上に戻ったところで行う。ダマシのブレイクダウンで空売った人たちも買い戻してくるから、上昇に弾みがつくことだろう。

潜水艦になった金と銀

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(参照した記事:Most Overbought & Oversold Assets



日本円 -- 明けの明星の可能性

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現時点で金を買うのは完全な間違い!?

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金は死んだ。金は暴落だが、これは買いチャンスだろうか?もし、あなたが痛い目にあうことが好きな投資家なら、この大幅下落は買いチャンスだ。 -- デイビッド・ワイドナー氏(MarketWatch) 4日間で14.7%という歴史的な大幅下落となった金だが、下げはまだ終わっていない。 -- ラリー・エーデルソン氏(投資アドバイザー)
とにかく厳しい下げだっただけに、「金は死んだ」という意見が出ても当然かもしれない。しかし、何故こうも金は売られるのだろうか?ジェームズ・スティール氏(HSBC)は六つの理由を挙げている。

1、3月のFOMC議事録には、複数の委員が「大幅な量的緩和を年内に終了するべきだ」、と発言していたことが記されている。もちろん、今日の米国経済は、すばらしい勢いで回復している、と言える状況ではない。しかし、最悪の事態からは脱し好転が始まり、投資家たちは金へ資金を避難させる必要がなくなった。 2、今年の様子を見ると、弱いのは金だけに限らず、商品市場全体が低迷だから資金が商品市場から株や債券に移動している。中央銀行のリフレ政策も株や債券を助ける形となり、金を売って資金を他の資産へ移す動きが加速している。 3、金上昇の大きな原動力になっていたのは金のETFだ。しかし今日、ヘッジファンドは積極的に金のETFを売っている。 4、財政危機を脱するために、キプロスは10トンの金を売却するのでは、というニュースが報道され、他の中央銀行もキプロスに追従する可能性がある。 5、日銀は、前例の無い超大型量的緩和政策を発表した。これは必ずしも金の売り材料ではないが、日本はデフレを世界へ輸出する結果となるから、金価格上昇の妨げとなる。 6、金は1525ドルの重要なサポートレベルを割り、投資心理に大きな悪影響を与える結果となった。
注目すべき金のサポートレベルとして、ラリー・エーデルソン氏は次の6つをあげている。


— $1,380. (現在の価格は1370ドル50セント).

— 1298.70

— 1244.90

— 1160.90

— 1028.40

—   993.90

エーデルソン氏はこう語っている。
上記それぞれのレベルは一時的なサポートになるだろう。しかし私のシステム・モデルによれば、長期的なサポートである1028ドルまで下落しない限り、金が完全に底打ちとなることはない。




狼狽売り -- 混乱の金市場

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今朝一番の話題は金だ。




上はCNNマネーからだが、金が2年ぶりの安値に転落したことが報道されている。更に、こういうツイートがある。



ツイートしたのはBespoke Investment Groupだ。「金は50日移動平均線からマイナス4.63シグマ離れた位置で現在取り引きされ、ここまで売られすぎになるのは1970年代以来初めてだ。」

金のETF、SPDR Gold Trust(GLD)の週足チャートを見てみよう。



先週の特大陰線(1)が目立つ。去年6月の安値から10月の高値でフィボナッチのレベルを入れてみると、現在の位置は161.8%の値戻しレベルに相当し、金は完全に投げられている状態だ。

先週、ドイツ銀行とゴールドマン・サックスが、回復が続く米国経済などを理由にあげ、金の目標価格を下方修正している。更にドイツ銀行のアナリストは、最近の例ではキプロス財政危機で分かるように、人々は資金の避難場所として金を選ぶことがなくなった、と語っている。(CNNマネー)
下は金のETF、SPDR Gold Trust(GLD)の日足チャートだ。




1,2で分かるように出来高が突出している。注目は、まだ取り引き終了まで4時間ほどあるが、今日の出来高(2)は金曜(1)の量を既に上回っている。正にパニック売りという状態だから、今日が売りのピークになる可能性がある。もう一つの注目は、今日のローソク足(3)だ。161.8%の値戻しレベルを割ったあと反発となり、やや目立つ下ヒゲが形成されている。マーケット終了まで4時間弱。どんな引け方になるか注目したい。


(参照した記事:Gold plunges to two-year low

金は大衆が衝動的に売買する単なる紙切れのようなもの?

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金が大きく売られている。金へ投資する方法として、金の上場投信(SPDR Gold Trust)を利用する人たちが多いが、下がその週足チャートだ。



取り引き終了まであと4時間ほどあるから、今週のローソク足はまだ完全に出来上がっていないが、見てのとおりサポートラインを割ってブレイクダウンが起きている。日米とも超量的緩和政策が実施され、世の中は現金で溢れているから、これは悪性インフレの原因になる。だから金は買いだ、という意見が多いのだが、現実はその反対に金が売られている。何故だろうか?

売り原因の一つは有名人の言葉だ。例えば最近の例では、ジョージ・ソロス氏がこんなことを語っている。

4月8日(ブルームバーグ):資産家で著名投資家のジョージ・ソロス氏は、ユーロが昨年崩壊しかけた時に金相場が下落したことで、金は逃避先ではなくなったとの見方を示した。(現にソロス氏のヘッジファンドは、保有しているSPDR Gold Trustを半分以上売却している。)
そして、4月10日には、こういうニュースもある。


東京時間17:13現在
NY金先物6月限(COMEX)(時間外取引)
1オンス=1583.00(-3.70 -0.23%) NY金先物は軟調な展開。ゴールドマン・サックスはNY金先物の見通しを下方修正し、売り推奨とした。2013年末は1450ドル、14年末は1270ドルとしている。
今朝のヤフー・ファイナンスには、こんなことが書かれている。

「最近の金の弱さが示していることは、金は必ずしも通貨の代用になるとは限らないということだ。色々な不安材料が世の中にはあるが、それらは金の買い材料に全くなっていない」、とジョン・ナジャリアン氏(optionmonster.com)が指摘している。これが意味することは、金は大衆が衝動的に売買する単なる紙切れのようなものだ。
こういうチャートがある。


ハルバート・ゴールド・センチメントだが、1で分かるように、未だかつて見たことのない低いレベルに落ち込んでいる。言い換えれば、投資家たちは金に対して超悲観的だ。The Short Side Of Longは、こう書いている。

ヘッジファンド、投資アドバイザー、ウォール街のストラテジスト、個人投資家、皆揃って金に弱気だ。投資センチメントは絶対的な物差しではないが、皆が皆正解ということはありえない。多くの人たち…

大きく落ち込んだ強気センチメント

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米国個人投資家協会(AAII)からメンバーへ質問: 北朝鮮からの警報は、あなたの株に対する短期的な見方に影響を与えましたか? 回答: 全く影響は無い 80% 明らかに、ほとんどの人たちは北朝鮮のことなど気にしていないのだが、だからと言ってマーケットを楽観視している訳ではない。下はAAIIが毎週行なっている今週の調査結果だ。


株に対するセンチメントだが、強気と答えた人の数は先週の35.5%から19.3%に大きく下がっている。中立は26.2%(先週は36.3%)。そして、弱気論者は54.5%に達し、前回の28.2%から大幅上昇だ。(注:回答者数の3カ月平均は330人だが、今回の回答者数は145人だった。しかしAAIIは、145人という数は異常に少ないという数字ではない、と説明している。)


上のチャートで分かるように、マーケットは順調に高値を更新しているが、強気センチメントは極めて低いレベルに落ち込んでいる。普通なら、株式市場が連日高値を更新する状況では人々は超強気になるものだが、そんな様子は現在まったく見ることができない。

過去25年間をふり返ってみると、今回のようにS&P500指数が52週間ぶりの高値を記録し、強気センチメントが52週間ぶりの低レベルに下落するのは1996年11月6日が最後だ。その3カ月後、S&P500指数は+6%の好調な展開となった。(SentimenTrader) 今回の調査結果は、強気論者はマーケットから撤退してしまった、という表現がぴったりする。何度も指摘したように、現在展開されている上げ相場は史上最も嫌われている上げ相場だ。(ライアン・デトリック氏 -- Schaeffer's Investment Research)  
AAIIのチャールズ・ロットブラット氏によれば、大幅に下落した強気センチメントを説明できる特別な理由は無いようだ。先日発表された雇用統計は、たしかに予想より悪かったが、絶望的に悪かったという内容ではない。それとも個人投資家たちは、順調すぎるマーケットが信じられなくなったのだろうか?

繰り返しになるが、マーケットの天井では人々は極めて強気になるものだが、現在そんな様子は全く見られない。一般的に解釈すれば、現在マーケットが天井を形成している可能性は低い。


(参照したサイト:AAII Sentimen…

トレーダーが乗り越えなければならないハードル

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(下は、為替トレーダー、ジェシカ・ペレティアさんのブログを意訳したものです。)

・初めての大損

トレードは私にはやはり向いていない、とここでほんとんどの人たちはトレードを諦めてしまう。

・次の10回の損

大きな損の後だからトレードは慎重になる。しかし問題は、大損から受けたダメージを正確に把握できていないことだ。トレードをしていても頭にあるのは大損の事だけだから、けっきょく間違いを繰り返してしまう。

・トレード方法の習得

今までを振り返り、自分は何も分かっていなかった事を痛感し、トレード方法を習う必要性に気がつく。ほとんどの人たちは一旦トレードから離れて、トレードに関する本やブログを徹底的に読みあさりトレードに関する知識を吸収する。

・トレード再開、しかし。。。

習った手法を実際に使ってみるが期待していたような利益を上げることができない。たしかに、以前のような大損はしなくなったが、通算してみると小さな損が出ている。

・トレード手法の改善

成功しているトレーダーからトレード手法を学ぶという方法もある。しかし最終的に必要なのは自分に合ったトレード方法だ。一例を挙げれば、デイトレードに興味がある人が優れたスイングトレード手法を学んでも、それは役に立たない。

・自分のトレード手法の実践

いよいよ自分の手法を実際に試す時が来た。何度も練習トレードをしたから、あなたには自分の手法が勝率の高いものであることが分かっている。しかし、次にあなたが直面する問題はあなた自身だ。

・自分の手法に自信を持つ

トレードで利益を得られるようになり口座残高が少しずつ増え始めるが、問題は、あなたはまだ自分の手法に自信を持つことができない。連勝しても単に運が良かっただけ、反対に連敗となると、やはり自分のやり方は間違っている、と直ぐ自信を失ってしまう。難しいことだが、自分の作ったトレードルールに従ってトレードを続けていくしかない。

・大きな儲けの罠

トレードが上手く進み、大きな利益を上げることが出来るようになったら気をつけてほしいことがある。大きな儲けはトレーダーを有頂天にさせ、人によっては自惚れがかなりひどくなる。とうぜんの結果としてトレードはずさんになり、出ていた筈の大きな利益を吹き飛ばしてしまう。


(参照したブログ:Trading Hurdles




大きく動いた太陽エネルギー株

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上は太陽エネルギー銘柄ファースト・ソーラーの2分足チャートだ。見てのとおり、午後1時半頃に突然跳ね上がり、たった30分間で40%も上昇してしまった。よほどのニュースがあったに違いない、と思ってさっそく調べてみると、買い材料はファースト・ソーラー社から発表された予想を上回る2013年度の売上と利益見通しだった。

実は昨日、太陽エネルギーのETFをマーケット終了間際に買おうかと考えていたのだが、けっきょく買わなかった。ファースト・ソーラーがこれだけ上げているのだから、このETFも買われている筈だ。



上が太陽エネルギーのETF、Guggenheim Solar (TAN)の2分チャートになる。同時刻に上げが始まり、30分間で約11%の上昇だ。

ここでサンテックパワーを思い出した。下は3月21日の報道だ。

中国太陽電池最大手が破産 サンテックパワー、再建探る(朝日新聞)
そして下は今日の報道。

太陽電池関連が大幅高、バフェット氏がサンテック買収か 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が傘下企業を通じ、中国の太陽電池最大手である尚徳太陽能電力(サンテックパワー)を買収するとの観測が報じられている。これを受けて業界再編などへの思惑が先行しているようだ。(フィスコ)
破産という言葉を聞いた時点で、ほとんどの人たちはサンテックパワーを注目リストから削除したことだろう。

サンテックパワーの週足チャートを見てみよう。



破産のニュースを完全に無視してチャートだけを見た場合、先週金曜のマーケット終わり間際(1)に、この株を買うことができた。(金曜の終値は42セント)

去年9月の安値から今年1月の高値で測定すると、株価は売られすぎレベルを示す127.2%の値戻しレベル付近で下げ止まっていた。先週のローソク足(1)は陽線、そしてほぼ高値で終了だったから、この辺が底だろうと買い出動した人がいたことだろう。もし運良く買って今日の終了間際に売却したとすれば52%の利益だ。


(参照した記事:中国太陽電池最大手が破産 サンテックパワー、再建探る

太陽電池関連が大幅高、バフェット氏がサンテック買収か

First Solar shares smoking on ’13 guidance

安倍首相に続け! -- プーチン大統領

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“5カ月弱で日本の株式市場は40%の上昇。次の日本はどこだろうか?”、という面白そうな記事がデイリー・ウェルスに載っていたので、さっそく読んでみた。偶然にも、勧められていたのは先週買ったロシア株のETFだった。

記事によれば、プーチン大統領はロシア中央銀行総裁(イグナチエフ氏)が気に食わない。

大統領が欲しているのは経済成長だ。しかし、イグナチエフ氏はインフレの予防を第一とし、大統領の望みを全く優先していない。そこでプーチン大統領は次期総裁としてエルヴィラ・ナビウリナ氏を推薦した。

3月14日、グローバルインフォはこう書いている。

ロシア大統領報道官は12日、「プーチン大統領は、ロシア銀行(中央銀行)のイグナチエフ総裁の後任に、前経済開発担当大臣を勤めたエリビラ・ナビウリナ氏を指名した」ことを明らかにした。著名なエコノミストであるナビウリナ氏(49歳)は、リベラル派として知られているが、独自な方針をやり通す力が不足しているとのイメージが根強く、一部で金融政策の独立性を維持できるかどうかについて懸念の声も聞かれている。
注目は下線を引いた部分だ。“独自な方針をやり通す力が不足している”ということだから、もしナビウリナ氏の次期総裁が実現すれば、プーチン大統領はロシア中央銀行を思うように利用することができる。

グローバルインフォはこう締めくくっている。

「ナビウリナ氏が次期総裁に決定されれば、金融緩和の拡大、ルーブル安やインフレ圧力の上昇を想定できる」との見方を示すロシア市場関係者が多い。
デイリー・ウェルスの記事に戻ろう。

簡単に言えば、プーチン大統領がしたい事は安倍首相がした事だ。強引に中央銀行を従わせ人工的な経済繁栄を作り上げる事だ。
ロシア株のETF、Market Vectors Russia Fund (RSX )の週足チャートを見てみよう。



1は長期サポートライン、23ドル20セント付近を走っている。今のところ、去年11月の安値(2)がサポートになり、もし反発ラリーが開始となった場合は、3のレジスタンスラインあたりまで株価は上昇する可能性がある。


(参照した記事:Japanese Stocks Are up 40% in Five Months... Who's Next?

プーチンロシア大統領は中央銀行の次期総裁候補を指名

スターバックスでの出来事 -- 頼むから、お願いだから黙ってくれ

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レストランで、周りのお客さんの迷惑を全く考えないで、やたらと大きな声で電話をする人がいます。10秒とか20秒くらいのことなら我慢できますが、しょうもない話が2分、3分と続くと、さすがに皆うんざりしてしまいます。人によっては、下品なことを大声で話すこともありますから、聞かされる方はたまりません。

こういうタイトルを見つけました。

“26 Things I Wanted To Say To The Loud Girl On Her Phone At Starbucks”

「スターバックスで騒々しく電話をしている女性に言いたかった26のこと」

一番最初に載っていたのは、「頼むから、お願いだから黙ってくれ」でした。

それでは、あと9つほど見てみましょう。

・スターバックスを自分だけのリビングルームだと思っているの? ・あなたの笑い声を聞いていると子犬を殴りたくなってくる。 ・あなたは皆から軽蔑の目で見られているのが分からないのですか? ・75ドルやるから電話を切ってくれ。 ・通話の相手は精神科医ですか? ・大文字のような声で電話をするのをやめてくれ。 ・あなたの声のお陰で脳に傷がついてしまった。 ・勘違いしてほしくないけど、あなたは本当にひどい人だ。 ・今日、私は人類に失望した。原因はあなただ。

(参照した記事: 26 Things I Wanted To Say To The Loud Girl On Her Phone At Starbucks



石炭は半値八掛け二割引??

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ギャラップ社の調査によると、エネルギー源として人々に最も嫌われているのは石炭だ。下のチャートを見てほしい。



石炭関連の銘柄に投資している上場投信Market Vectors Coal(KOL)の週足チャートだ。かつて50ドルを超えていた株価は今日たったの22ドルで取り引きされ、いかに石炭が嫌われているかが分かる。

矢印が示すように、トレンドは明らかに下げ基調だが、赤い二本の線で分かるようにレンジが形成され、株価の方は2012年6月頃から横ばいとなっている。更に、現在の株価はレンジ下辺のテスト中だから、反発するようなら買ってみようと計画している人たちがいる筈だ。

もしレンジの下辺を割った場合は、どのあたりまで下げるだろうか。一般的なのは、レンジの幅を使っての計算方法だ。言い換えると、下げ幅はレンジの幅と同様になる。

レンジの上辺:26ドル30セント
レンジの下辺:21ドル50セント

レンジの幅:26ドル30セント-21ドル50セント=4ドル80セント

下げ目標値:21ドル50セント-4ドル80セント=16ドル70セント

ということで、もしレンジの下辺を割った場合、目標株価は16ドル70セントになるが、実はこの数値は「半値八掛け二割引」とほぼ一致している。

「半値八掛け二割引」は、株がどこで下げ止まるかの計算方法であり、こういう意味になる。高値×50%(半値)×80%(八掛け)×80%(二割引)
この上場投信が2011年に記録した高値は51ドル87セントだから、上の式を使って計算すると、下げ止まりが予想される株価は16ドル59セントになり、レンジを割った場合の目標株価とほぼ同じだ。そんな訳で、もし本当にそこまで下げるようなら、少し買ってみたい気がする。


(参照した記事:Americans Want More Emphasis on Solar, Wind, Natural Gas

ますます人気の日本株 -- しかし、水を注す人がさっそく現れた

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何と言っても今日のニュースはこれだ。

黒田日銀最初の一手「うなり上げて飛び出した」: 日本銀行の黒田東彦総裁が放った最初の一手は、大方の予想を大きく上回る大胆な内容で、市場は株高・債券高(金利低下)・円安という形で歓迎した。(ブルームバーグ) 日銀は期待「はるかに超えた」、ドルは100円に-外為助言会社: この日打ち出された措置は範囲も規模も市場予想をはるかに超えるものだった。(略)年末までに1ドル=100円を突破するだろう。 -- カール・ジャニ氏(外為助言会社アージェンテックス) 
下はドル/円の日足チャートだ。



巨大な陽線が形成されている。現在ドルは円に対して3.5%ほど高くなっているが、報道によると、一日でこれほどドル高になるのは2011年10月以来初めてらしい。

ニューヨークに上場されている日本株も買い人気だ。



まだマーケット終了まで1時間半ほどあるが、日本株の上場投信(WisdomTree Japan Hedged Equity Fund)は+7.4%と大きく上げている。黒田総裁に賭け、昨日の終了間際に買った人たちは、さぞ喜んでいることだろう。

黒田総裁の期待をはるかに超える措置で、日本株は買いだ、という声がいっそう大きくなているが、ブルース・クラスティング氏はこういう聞きたくないことを語っている。

安倍首相が何を言おうと、黒田総裁が何をしようと、そんなことはどうでもよいことだ。日本は長期的な空売りだ。
空売りとは過激なことを言ってくれたものだが、クラスティング氏は日本の将来は没落しかない、と見ている。理由は高齢化する社会と労働人口の減少だ。

日本の労働人口 2010年:8200万人  2025年(予想):7100万人(13%減) 2040年(予想):5800万人(30%減) 日本の人口 2010年:1億2700万人 2050年(予想):8000万人(37%減) 高齢化社会 2010年:人口の11%が75歳以上  2025年(予想):人口の22%以上が75歳以上
上の数値を見る限り、日本の将来には大きな危機が待っている、とクラスティング氏は断言するが、ご存知のように予想が100%当たることは先ずない。単なる勘ぐりかもしれないが、クラスティング氏が日本にこれだけ批判的なのは、日本株の空売りで失敗しているのかもしれない。

もちろん、労働人口の減少はGDPに影…

報われた塩漬け投資家たち??

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こういうチャートを見ると塩漬けも悪くない、と思ってしまう。

このチャートによれば、米国の主要株式指数(ダウ、S&P500、ナスダック、S&P400、ラッセル2000)の全ては、金融危機で失った下げ幅以上を取り戻している。言い換えれば、もしこれらの主要株式指数を個別銘柄に例えるなら、我慢して今日まで持ち続けた人たちは利益が出ている。

2007年10月9日、S&P500指数は1,565.15がピークとなり、2009年3月9日、676.53で底打ちとなった。現在S&P500指数は1,570.25だから、下げ幅の100.6%を取り戻している。上のチャートで分かるように、全ての主要株式指数は金融危機の打撃から完全に回復している。あまり話題にされていないが、最も成績が良いのは、下げ幅の140%を取り戻した中型株指数のS&P400だ。(chartoftheday.com)
もちろん、上のチャートは机上の理論であって現実的ではない。金融危機という厳しい状況で、S&P500指数は半分以下になったが、多くの人たちは最後まで付き合うことなく途中で持ち株を処分した。持ち株が5%、15%と下げ始めたら売却するのは自然な行動であり、特に老後のための投資なら大切な資金を守るために大きなケガになる前に持ち株を投げた筈だ。

下はS&P500指数に連動する上場投信(ETF)、SPDR S&P 500 (SPY)の日足チャートだ。



見てのとおり、高値圏で現在取り引きされている。「心配しないで買いなさい。株価は半分になってしまうかもしれませんが、時間さえかければ株価は元に戻るだけでなく、最終的には利益も出ます」、と言われたからといって、それを鵜呑みして今このETFを買う人は少ないと思う。

では、なぜここで買う気になれないのだろうか?たしかに、全ての主要株式指数は、金融危機のダメージから回復したという事実はある。しかし今ここで買いたくないのは、私たちはタイミングという事を重要視するからだ。

テレビやインターネットには、株式市場は調整が近い、という記事や意見で溢れている。今は買いのタイミングではない、という意見が多い訳だから、株を積極的に買うのは難しい環境だ。しかし、全ての人が熱狂的になっている段階では、こういう意見が主流になる。「高いところで…

グレートローテーション、債券から株へは本当に起きているのだろうか?

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これをどう解釈するべきだろうか?AAIIから、3月の個人投資家たちのポートフォリオ状況が発表された。



株がポートフォリオを占める割合は59.49%、債券は17.69%、そして現金が22.82%だ。1月、2月、3月と株式市場は好調な展開となり、ダウ指数、S&P500指数は新高値を記録した。それを反映して株へ最も資金が回されている、と解釈することもできるが、問題は下の表だ。



前月比に注目してほしい。3月、株のファンドがポートフォリオを占める割合は27.70%だが、見て分かるようにこの数値は前月より1.59%少ない。個別株も前月より1.44%減って、現在ポートフォリオを占める割合は31.79%だ。テレビで頻繁に報道されているグレートローテーション(債券から株へ)が本当なら、株へ回される資金は増えている筈だが、現実は反対であり目立って増えているのは+4.58%の現金だ。(AAIIによると、現金がポートフォリオを占める割合は16カ月ぶりの高水準に達している。)

フィル・パールマン氏(StockTwits)はこう書いている。

株式市場が史上最高値を記録する状況で、個人投資家たちは株を売って現金を増やしている。個人投資家の態度は株に対して明らかに弱気であり、このような状況で株式市場が天井を形成することはない。
更に、ラズロ・ビリニ氏(ビリニ・アソシエイツ)の言葉を思い出した。

上昇相場には4つのステージがある。現在の株式市場には、最後の第4ステージがまだ残っている。この第4ステージは「熱狂ステージ」に相当し、平均上昇率は38.7%だ。
上の言葉は先月語られたものだが、注目は「熱狂ステージ」だ。AAIIのデータが示すように、今日の個人投資家たちの態度は「熱狂」からは程遠い。株を売って現金を増やしているのだから、全く浮き足立った様子はなく、大袈裟に言うなら個人投資家たちは冷静だ。

S&P500指数の日足チャートを見てみよう。



順調に高値を更新するマーケットとは反対に、相対力指数(RSI)は1月がピークになり、ダイバージェンスという現象が起きている。もちろん、ダイバージェンスの後には下げではなく横ばいというシナリオもあるから、ダイバージェンスは必ずしも売りシグナルになる訳ではない。私個人的には、マーケットがチャンネル下辺付近まで調整し、次の買い機会を与えてくれることを…

移動平均線の傾きについて

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4月のマーケットが始まった。1日の東京株式市場の大幅反落を受け、ニューヨークに上場されている日本株も売られた。特に下げが目立ったのは三菱UFJファイナンシャル・グループだ。



終値は5ドル63セント。そして長い陰線が示すように、株価は6.17%の大きな下げとなっただけでなく、久しぶりに50日移動平均線(青)を割って取り引きを終了した。(赤は200日移動平均線)もちろん、二本の移動平均線は相変わらず上昇が続いているから、中期長期アップトレンドに変わりはない。

移動平均線を割ったから売りだ、という考え方もあるが、約50年前に出版された本の中で、ジョセフ・グランビル氏は移動平均線の傾きに注目することを勧め、こう書いている。

「株価が上昇する200日移動平均線を割った場合は買いのチャンスになる。」 
この考え方は50日移動平均線にも応用できるから、三菱UFJファイナンシャル・グループの50日移動平均線割れは押し目買いのチャンスが近い、と言い換えることができる。



買いのタイミングとして、下に迫っているサポートライン(1)に注目したい。